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明日から亡霊

 

君が待っている
いつもの駅
燃える燐の火
スライム状のまま


慣れない 嘘には
悟っていないフリ
隠してる炎症も
匂いでわかるね


とっくの昔に血迷った。疑った。何回も
そんな目で私を見んな。謝んな。
もう街はもどらないから


こんなに君のそばにいても
1人でいるみたいな日々
終わらない夜に2人
意味がわからなかったら
そのままでいいよ
君が明日からは亡霊だとしても

 

相変わらず同じ
思考を孕むでしょう。
貝になったらなったで
それなりに不安です。


最後のときに
君の口角が上がる。不自然なほど自然に
ごめんねっていってごめんって
意味不明なこと口走ってないで
答えを教えて
思い出させて


君は亡霊
記憶で生きる概念
これからはその箱でいいですか?

 

形を保って
時間に存在して
君を飼っていたい。

 

 

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